
天使版の文章を作ったときのこと
2014年11月19日(水曜日)
Facebookで、流産・死産を経験したお母さんたちの会があることを知りました。「大切なわが子へ」の天使版を作ったときのことを思いだし、コメントを入れました。以下の内容です。
(投稿内容)
このような会の存在を初めて知りました。
産婦人科クリニックからプレゼントされる、赤ちゃんの名入り絵本があり、私はその文章 を担当しています。もう10年以上前から刊行されています。
ある日、長年の不妊治療の効果があって妊娠されたお母さんが、分娩時にへその緒が絡まって、赤ちゃんは天使になってしまいました。
私たち夫婦の2番目の子は、生まれる直前に胎内で水疱瘡に感染し、生まれて数日後に発症しました。即入院ということになり、保育器の中の小さな、まだ名前も決めていない子どもを、夜通し見守りました。
突然、呼吸をしなくなり、全身がサーッと土色に変色しました。保育器の中の小さな手を握り、声をかけると蘇生したのですが、何度も繰り返しました。今でも忘れられない光景です。
楽しみに待ち望んでいた子どもが天使になる。その辛さを想像すると、絵本には天使版が必要だと考え、作り上げました。
先生によっては、状況はどうあれ、自責の念を感じるのか、天使版を依頼してこないクリニックがありました。でも、今ではその先生も、天使版の作成を依頼しています。
天使版の絵本を作成するケースは、年間で10例もありません。状況はそれぞれ異なりますので、状況に合わせて手直しが必要です。でも、天使になった赤ちゃんが、お母さんとお父さんに、いつまでも悲しまないでほしい、という気持ちを向けているんだと・・・そのようなささやきを心に感じたというお母さんからのメールを読み、私自身も少し救われました。
耳には聞こえない、天使になったお子さんの声を、聴いてあげてください。きっと、心で感じ取ることができると思います。
部外者の立ち場ですが、投稿させていただきました。
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